鉄道事業部 車両製作所 新車工場

 

形式

国鉄 タキ3000

製造

神戸重工本社新工場

Uさんから頂いたタキ3000は安達製作所のキットです。 プロトタイプは米タンでおなじみの初期型で、台枠が途中で切れてタイプです。

頂いた後、Uさんとのe-mailのやりとりで実はこのタイプで一台だけ私有貨車であったタキ3050が存在していた事がわかったので、頂いたキットを生かす意味でも、このタキ3050を製作する事にしました。

安達のタンク車キットを組むのはほぼ10年ぶりですが、垂直と直角をきっちり出す事を気にしながら製作していきたいと思います。

箱をあけるとお馴染の安達貨車キットの構成です。

オレンジ色の箱とこの赤いロゴ入りの袋をみるとワクワクしてきますね。

まずは中バリの工作です。

ホイールベースと直線性を保つ為、方眼紙の上で各パーツをセットしました。

チャンネルの直角はカツミのベークブロックを使用しています。

これは一セットで色々な寸法の角材が入っているので、治具には最適です。

中バリの端末と床枠が干渉するので面取りしておきました。

この模型の基本となる骨組みですので、平面性を何度も確認しました。

端バリをハンダ付けした上で側バリをハンダ付けしました。

このタイプの特徴で側バリが台車中心近辺で途切れています。

通常のタキ3000を見慣れた目にはちょっとひ弱に見えてしまいますね。

タンク受けにも前述のベークブロックを利用してきっちり直角を保つ様、気を使いました。

またまたガラス板の上で平面性をチェックしています。

写真では中バリが曲がっている様に見えますが、実際にはまっすぐ付いています。

ただ、不安なのでこのページをUPしたらもう一度チェックしておきます。



(100516)
タンクバンド受けはご覧の様に放熱クリップの先を治具代わりにしてハンダ付けしました。

今回久々のハンダ付けと言う事もあるのか、コテにうまくハンダが乗ってくれません。
真鍮工作が得意のUさんに相談した所、考えられる原因を色々教えて下さいました。

私の場合、今回コテ先をかなり小さく成形したのですが、電圧設定を今までと同じにしていたので、コテ先が焼け過ぎていたのが原因の様です。

Uさんは60Wのハンダごてもお使いで、車体関係はこれで十分との事。 今まで16番の大きさだと100WがMUSTだと思っていた私には意外な情報でした。

また、小物類は今までより電圧を下げても十分ハンダが流れる事がわかり、隣の部品が取れる事も少なくなりそうです。

Uさん、いつも有益な情報を頂きありがとうございました。
タンク受けを台枠に取り付けました。

上記の通り、低めの電圧で気持ちの良い位、ハンダが流れてくれます。

床板の厚板以外はこれでいけそうです。 また、コテ先の厚みが薄めの60Wのコテの導入も考えたい所です。
鏡板に手すりを付ける準備です。

Φ0.4mmの洋白線を曲げて、ケント紙治具としました。
タンク体のハンダ付けはカマボコ板を介して火傷防止としています。
やっぱりハンダが多めでお恥ずかしい限りですが、情報を頂いた今回のハンダ付けはかなり気持ちの良い工作となっています。
鏡板まわりは特に多めにハンダを持っています。

もっと必要な所だけに流したいものです。
平キサゲ→キサゲ刷毛→#400の耐水ペーパーの順番でタンク体を仕上げました。

合いの悪い所を修正しきれていないので、ハンダが所々に残っていますね。
台枠に乗せてみました。

タンク車らしくなって、俄然やる気がでてきます!



(100523)
タンク車のドームはキッチリと合わせたいので、ご覧の様に#400番の耐水ペーパーをタンク体に巻き付け、ドームを前後させ、ドームをタンクに馴染むように成形しました。
ちょっと見にくいですが、断面がタンクに合わせ 斜めになっているのがおわかりになるでしょうか。
ドームを先に付けるか、踏み板を先に付けるかと考えましたが、踏み板の方が並行と垂直がわかりやすく、位置も合わせやすいので踏み板を先に付けて、それを基準にしてドームの位置を決める事にしました。

写真では何をやっているかわかりにくいですね。 踏み板のベースが二つに分かれているので、キサゲを治具代わりにして、その二つの踏み板の直線度を出そうとしています。

固定は放熱クリップを使用しています。
片側は一発で、もう一方は二回の修正で踏み板のベースを取り付ける事ができました。
踏み板の網目板をベースの上にハンダ付けします。

こちらは一枚物なので、楽に取り付けができました。
ドームの取り付けの前に基準の中心線をケガく必要があります。

ちょうど円周の長さピッタリの紙を切り出し、半分に折って中心線を作ります。

タンクの継ぎ目があるので、そこに端末を合わせると、ちょうどタンクの上側に中心の目印が来る事になります。
ドームの端末を成形したものの、若干の浮きがありましたので、しっかりタンクに押さえつけてハンダ付けをしました。
ピッタリ合ったものの、位置のずれがあったので、取り外そうとしましたが、密着させる為に4か所をハンダ付けしてしまった後だったので、外すのに苦労しました。

キサゲで徹底的にハンダを取り除き、横方向に力を加えながらハンダごてを当てて、ようやくドームを外す事が出来ました。 この工程に1時間もかかりました・・・。

2回目はちゃんと位置出しが出来て一安心です。
ドーム蓋部品には若干のバリと型ダレのせいかパーツ径に乱れがあり、そのままではドームに入りませんので、カッターとヤスリで成形しました。

なんて事ない作業で、キッチリドームに収まる形に成形できました。
手持ちのTR41を引っ張り出し、仮組みしてみました。

残りのタンク体の工作は梯子を取り付けるだけになりました。
ドーム周りのパーツも仮組みしてみました。

この周辺を見るだけでもタンク貨車の魅力がプンプン匂って来て嬉しくなってきます。




(100530)。

このページのTOPへ

NEXT

特別企画のTOPへ

HOMEへ